Traveler

Koji Morimoto

森本晃司（もりもと・こうじ）　映像作家/演出家/DJ ジャパニーズテクノの先駆者ケンイシイとコラボした伝説的なPV「EXTRA」が世界を席巻してから早20年。今も国籍や年代を問わず熱狂的なファンを持つ森本晃司の素顔は、その作風と同じようにどこか謎に包まれている。浮遊する子供、路地裏のノイズ、そして、狂気と笑顔の狭間に訪れる一瞬の永遠。森本ワールドに散りばめられた暗号の意味とは？

21: 無菌化するコドモたち
22: 箱男たちの次元爆弾
23: まだ見ぬ家族との団欒
24: 不便の森の豊かな実

Yoshitaka Amano

天野喜孝（あまの・よしたか）　アーティスト 2009年夏。サンフランシスコで催された天野喜孝の個展「DEVA LOKA USA」は、これまでになく鮮烈な色彩に溢れ、無限の生命力が弾け出るような天地創造の瞬間を大胆に描いて観るものを圧倒した。あれから三年。 最新作「DEVA ZAN」では、ほかの誰にも描けない神話の世界に挑むという。彼だけに見えている ファンタジーの真実をこっそり覗いてみよう。

17: ゼロからの進化
18: 日本的なるもの
19: ファンタジーの向こう側
20: 未完成な恋人たち

Katsuhito Ishii

石井克人（いしい・かつひと）　映画監督 映画「Kill Bill」では殺し屋オーレンの壮絶な過去を描いたアニメで観客の度肝を抜き、原作を手がけたSFアニメ「REDLINE」では限界突破のスピードで宇宙一ヒップなカーレースを、そして監督作「スマグラー」では残酷すぎて美しい地獄絵図を完成させた石井克人。名作「茶の味」のように柔和な素顔からは想像できない隠れた激情の源に迫る。

13: パーキング・スポット
14: 路地裏の宝物を探して
15: 映画が街と出会うとき
16: 今、撮らないとやばい。

Dice Tsutsumi

堤大介（つつみ・だいすけ）　アートディレクター 「アイスエイジ」「ロボッツ」など3Dアニメーション映画のコンセプトデザインを手がけたあと、「トイ・ストーリー3」のリー・アンクリッチ監督の抜擢でピクサーに移籍しアートディレクターを務めた堤大介氏。本業の傍ら、国際的なアートチャリティープロジェクト「スケッチ・トラベル」でも活動の場を広げる彼に、アートで繋がる不思議な「運命の旅」について語ってもらった。

09: ハッピーエンドの始まり
10: 自由という名の襷
11: 忘れられない色
12: 木を植える男たち

Mamoru Hosoda

細田守（ほそだ・まもる）　映画監督 映画「おおかみこどもの雨と雪」が、細田守監督の故郷・富山県の自然を舞台にしていることはよく知られている。同じく、2005年の「時をかける少女」では西東京、2008年の「サマーウオーズ」では奥様の故郷である長野県上田市が描かれ、そのロケ地を訪れる観光客も多いという。日常風景のなかに、切ないファンタジーを見事に織り込んでいく細田監督の視線の先を追いかけた。

05: まだ地図にはない「どこか」へ
06: 坂道、脇道、わかれ道
07: つわものどもが、夢の跡
08: この道はいつか来た道

Mamoru Oshii

押井守（おしい・まもる）　映画監督 7年ほど前から、中目黒の道場まで空手の稽古に通って身体を鍛えているという押井監督。魂と肉体の境界線をテーマに多くの傑作を生み出してきた彼だが、歳を重ね、肉体の衰えを経験するうち、「自分である」という根拠は、記憶ではなく、身体にあるのではないかと考え始めたという。そんな彼にとって、あえて記憶を込めたい風景とはどこにあるのだろうか。

01: 一期一会の男
02: 記憶を奪われた街
03: 珊瑚礁の寿命
04: 風景とは愛の残像